現在5歳3ヶ月のてんちゃんですが、4歳代の集団生活の様子を記録しておきます。
同年代の友達と遊ぶことへの意欲をほぼ完全に失う
てんちゃんは12月生まれなので、年少の間がほぼ3歳、年中がほぼ4歳です。
年少の途中くらいから、「てんちゃんは、他のお友だちと遊んでも楽しくないんだよ」という主旨の発言をするようになったてんちゃん。
この発言に当初わたしはとても戸惑いました。
保育園にいた2歳の頃には、女の子と仲良く歌を唄ったり、グループでお医者さんごっこをすることもありました。
同じ2歳児クラスで、「ほのちゃん」という特に大好きなお友だちもいました。
なので、3歳になると当然お友だちとの関わりは増えていくだろうと思っていたんです。
ところが。
年少で入園した幼稚園では、特に仲良しといえるような子は出来ませんでした。それでも、お友達としばしば遊ぶ姿はあったようです。
4歳になると、「お友だちと遊んでも楽しくない」という気持ちがますます強まり、友達と関わろうとする様子が見られなくなりました。
・こちらの言っていることが相手に通じない。
・不快なことをされて「辞めて」と言っても悪気なく続けてくる。
・他のお友だちがやっている遊びが自分にとっては面白くない。
・友達同士の暴力的な行為(闘いごっこやケンカ)が怖い。
このような違和感や不満をはっきり抱くようになったようです。
てんちゃんは言語能力や思考力、共感性の発達が同年代の子よりかなり早いです。
遊びでも、ボードゲームやパズルなど、ルールや目的のある遊びを好む傾向があります。
そのため、同年代の子の意味のない行動や文脈のないお喋りに、混乱し、消耗してしまいます。
上記のような理由で、同年代のお友達と関わることへの期待はほぼなくなってしまいました。
園生活への意欲をほぼ完全に失う
てんちゃんは年少、年中共に自由遊びが中心の園に通っています。(引っ越しのため年中に上がるときに転園しています)
関心のあるなしがハッキリしていて、やりたくないことはとことんやりたくない。
そんな子なので、一斉活動が多い園よりは、自分の好きなことをして過ごせる園がいいと思い、自由遊び中心の園を選びました。
ところが、てんちゃんは入園当初から
「自由に遊べっていったって、ここで一体何をすればいいわけ・・・?」
という気持ちを抱えたまま、「自由遊び」をすることができませんでした。
何も出来ずにただただ立ち尽くして時間が過ぎるのを待つてんちゃんの様子を見ると、本当に辛いものがあります。
それでもわたしはずっと、
「最初は確かに何をしたらいいかわからないかもしれない。
でも《ここで何をしていいかわからない》という気持ちの先に、
「とりあえず○○をして遊ぼうかな」
「お友達がやっているから、自分も○○に挑戦してみようかな」
という主体性が芽生えていくのでは?」
という期待を寄せていました。
一般的な保育のセオリーでは、緊張して自由に遊べなかったり、友達の輪に入らず見ているだけの内気な子でも、その子なりの時期が来たらちゃんと遊び始めたり、自ら友達の輪に入ってくので、見守ることが重要とされています。
ですから、園の先生も「急かさず待っていれば大丈夫」と考えていたと思います。
でも、てんちゃんはそうじゃなかったんですね。
周りをじーっと観察してはいたけれど、いつまでたっても自分から仲間に入っていこうとすることはなかったし、緊張は解けてきたけど、園が居心地の良い場所にはならなかった。
先生には恵まれていたのですが、てんちゃんの好奇心を触発するような刺激が園の中に見つからなかった。
「楽しいことがない」というのが彼の率直な本音だと思います。
それでどんどん幼稚園への意欲は失われてしまいました。
その子の個性に応じたサポートが必要
わたしはずっとてんちゃんに、
「幼稚園で自由奔放に思いっきり遊んでほしい」
という願いをもっていたんですが、それは本当にわたしの独りよがりな願いでした。
てんちゃんの場合には、同年代の子供ではなく、大人と意味のあるコミュニケーションをとったり、大人にサポートされながら彼の興味のあることを探したり、意欲を持てる活動を見つけたりする必要があったんです。
それは決して一般的な幼児へのサポートではないけど、てんちゃんには間違いなく「親以外の理解者」が必要です。
その子にはその子応じた支援が必要だという、ただそれだけのこと。
4歳代の一年を通して、彼のことをよりよく知り、何が必要だったのかがわかりました。
5歳、飛躍の年にできるか?
私に出来る限りのサポートをしていきます。
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