ホームスクールは日本でも選択肢の一つになっていく時代

ホームスクール

ホームスクール、つまり学びの拠点を学校ではなく家庭にするかどうかは、まずはお子さんの意思があってのことです。

お子さんが学校に通って同学年の仲間と時間を過ごしたいと思っているのに、親の意向だけでホームスクールを始めては、お子さんは集団生活のなかで成長していく機会を奪われてしまいます。

お子さんが、小学校やオルタナティブスクールなど集団の中ではなく、家庭を中心に学んでいきたいと感じていて、親側にもホームスクールによって子どもを健全に育てていきたいという気持ちがあれば、挑戦する価値は大いにあると思います。

どんなことを仕事にするか、結婚するか、子供を持つか、どんな場所でどんな風に生きるのか。
今はあらゆることを自分の意志で決められる時代ですよね。
逆にいうと、自分はこう生きたいという意志がなければ、自分の人生をどうしたらいいかわからずに他人のいうことに逐一翻弄されてしまします。

学校に休まず通って、周りと同じことを同じようにできるようになり集団生活に馴染めれば、将来は会社員として働いて幸せに暮らしていける。
そんな時代はとっくに終わりました。

子どもも生まれながらにして多様な個性、特性、才能をもっています。
自分はどんな人間なのか、どんなことに興味があって、何をしていると楽しいのか。
どんなことが苦手で時間を使いたくないのか。
そんな風に自分のことをよく知る力は、周りと同じことをすることを求められる小学校生活の中では育みにくいので、お子さんが学校に通っているとしても、親が一緒に育ててあげる必要があります。

学校にいることが楽しいお子さんであれば、学校生活でのあらゆることが学びになっていきます。
大人にもたくさんの人に囲まれて仕事をするのが好きな人と、そうでない人がいるように、子どもにも「学校」への向き不向きがあって当然のことです。
どちらが良いとか優れているということではなく、それぞれが自分に合った場所で生きられればいいだけです。

「小さいうちは集団生活で揉まれないと、社交性や協調性が身につかないのでは?」という意見は常にあるかと思います。

確かに自分以外の人と関わる経験は必要なのですが、集団にいることでその子の精神が健全に育たないのであれば、まずは安心して学んだり、過ごしたりできる場所が必要です。

その場所が確保できた上で、それから他者とどのように、どれくらい関わっていくかを考えていけばいいんです。
お子さんが苦手な部分は、「他の子と同じ」を求めるのではなく、その子なりの成長を応援していきましょう。

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