「もしかしたら、てんちゃんはギフテッドなの?」という疑問を抱き始めたのはごく最近のこと。
「ギフティッド」という概念は、数年前に【ザ・ギフティッド 14歳でカナダのトップ大学に合格した天才児の勉強法】という本を読んでいたため、なんとなく知っていました。
ただ、その著者である大川翔さんの文章を読むと、知能が高いだけでなく、幼いころから自律性や社会性も非常に高く優れている印象を受け、
「ギフティッドはあらゆる方面において優れている天才児」=「育てやすい子」というイメージを持っていました。
「自分の子とは全然違った人種の子供・・・」という感じ。
ところが昨年。
てんちゃんの育てにくさに疲弊してボロボロになりながら、暇さえあれば色々な方の育児ブログなどを読み漁っている毎日でした。
そんな中、ギフテッドの育児をされている方のブログをいくつも読み、
ギフテッドの中には、過剰な激しさや繊細さをもち、ゆえに親は育てにくく、本人も生きることに苦労している人達がいるということを知りました。
ん・・・?んんん??
何か・・・大変さが非常にてんちゃんに似てる!!
ギフテッドは、一般的に「知能がずば抜けて高い天才」というイメージが大きいかと思います。
ですが人口の2%存在するといわれており、そう考えると、誰もが「天才」とわかるほどのギフテッドは、ギフテッドの中でも知能が極めて高い人たちのことだとわかります。
50人に一人って、たいして稀有な存在ではないですよね。
そして、ギフテッドは知能の高さだけでない共通した特徴があるそうです。
こちらの本によると、「過興奮性」という共通した特徴があるとのこと。
ポーランドの精神科医であるカジミェシュ・ドンブロフスキ(kasimierz Dabrowski)は、ギフティッド児や成人ギフティッドについての理解に多大な影響を与えることとなる説を唱えた。彼の唱えた説のなかに、刺激に対する人間の強い反応を説明する「過興奮性(overexcitabilities)」という概念がある。この概念により、並外れて知能の高い人に見られることの多い激しさと繊細さが浮き彫りにされた。
わが子がギフティッドかもしれないと思ったら 問題解決と飛躍のための実践的ガイド p46
「過興奮性」とは
・知性
・想像
・感情
・感覚
・精神運動
の5つの領域で、刺激に対して起こる興奮のことらしいです。
これが、ギフテッドの子供が生きづらさを感じたり、親が子育てに苦労する理由です。
↓以下、書かれてた具体例をまとめます
・好奇心、鋭い質問、集中力、問題解決力、論理的思考。
・子どもの頃は本をむさぼるように読み、矢継ぎ早に質問する。(知性)
・豊かなイマジネーション、空想遊び、想像上の友だち、アニミズム思想、白昼夢、ドラマチックな感じ方、メタファーを用いる。 (想像)
・人、場所、物に強い感情を伴う愛着を抱く。
・強烈な感情は、思いやり、共感性、繊細さ、怒りとなって現れる。 (感情)
・見る、嗅ぐ、味わう、触れる、聞くーは、他の子どもたちよりずっと増幅されたものになる。そのためフラストレーションが生じたり、刺激過多が予想される状況を避けようとする。(感覚)
・感情が張り詰めるとしゃべらずにはいられなくなったり動かずにはいられなくなったりし、神経症的習癖や激しい衝動性、強迫的行動が現れ、非常に競争的になったり不作法になったり感情をあらわにすることもある。
・ADHDと誤診される可能性が高い。 (精神運動)
う~ん・・・なんというか、心当たりしかない・・・。
てんちゃんは特に、想像、感情、感覚の3つの過興奮性が強いです。
知性に関しては、好奇心は高いものの、「とても強い」といえる貪欲さがあるかというとそうは言えないかな。
なのでてんちゃんがギフテッドなのかと言われると、そうではないのかもしれないのですが、
この本は、買って大正解!
子供が「発達障害ではないけど育てにくさがあって大変・・・」と思っている親にとっては、我が子と向き合う上でどのような心構えをすべきなのか参考になる部分が多々あります。
読んでおいて損はない一冊。
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