教育に関心のある親御さんならば、幼児期の環境が子どもの人格形成に及ぼす影響について知らない方はいないのではないでしょうか。
子どもの地頭をしっかり良くしてあげたいと思うなら、産まれてから3歳ごろまでが勝負です。
正直にお話しするなら、3歳ごろに習得している語彙力が、そのまま6歳ごろの語彙力の差になり、おおよそそのまま小学校卒業時点の読解力に繋がります。
(例外はありますがここでは一般的な話をしています)
語彙力が高い方がいいのはどうして?
国語の成績が良くなるから?
もちろんそんな小さなレベルの話ではありません。
人間は言葉を使って思考します。
感情や感覚は言葉を介しませんが、それを人に伝えたり表現する時には言葉が必要になります。
言葉を使って学び、考え、表現し、対話し、内省します。
より多くの語彙を扱える方が、世界に溢れる情報の中から適切なものを捉え、他者の気持ちや考えを正確に理解し、自分の考えを深め、意思疎通のために的確な表現を選ぶことができます。
では3歳までにどうしたら語彙力を増やしてあげられるのか?
地頭を良くしてあげられるのか?
結論から言うと、3歳までに特別な教育は必要ありません。
高額な知育教材を購入したり知育教室に通わせても、金額に見合った効果を十分に得られるかどうかは怪しいところです。
知育教材が子どもの関心を引かないものだったり、教室の先生が子どもの興味に臨機応変に対応できなかった場合、効果はわずかなものになります。
もちろんゼロではないかもしれませんが、「嫌なことを強要されている」という不快感情を引き起こしてしまうとマイナスの効果がプラスを圧倒的に上回ります。
では3歳までのポイントは何かというと、親が「どんな概念をインプットしているか」という意識をもちながら子どもと遊んであげることです。
また「この遊びは子どものどんな能力を育てているのか」ということを意識しながら様々な体験をさせてあげることです。
親の側にそのような意識があるかないかだけで、自然と声がけや遊び方に差が出てきます。
バランスよく遊ぶための遊具や玩具をたくさん用意しておくことも大切ですね。
幼児期の玩具は高額ではないので、たくさん揃えておいたとしても大きな出費にはなりません。
たくさん一緒に遊んであげた親御さんでしたら、3歳ごろには自然と子どもが元来持っている才能にも気づくと思います。
才能発見が早ければ、その先どんなふうにその才能を伸ばしていくかを考えることができます。
子どもが関心を示さないものを知っていれば、将来苦手になるであろうことや、その部分をどう成長させていくかも考えておくこともできます。
ここまで読んでいただいて、
「うちの子はもうとっくに3歳を過ぎちゃったけどどうすればいいの!?」
と思われた方もいらっしゃると思います。
過去は取り返せません。
でも今日から行動を変えることはできます!
今の時期だからできることを最大限にやりましょう。
どんな密度で過ごしても、子どもは同じようにあっという間に大きくなってしまいます。
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