突然ですが、「才能」と「能力」という二つの言葉の違いは何だと思いますか?
私も曖昧だったので改めて調べてみたのですが、
「才能」とは、「生まれながらに授かった、ある物事を上手くなしうる力」
「能力」とは、「後天的に自らの意思によって磨いた力」
なのだそうです。
つまりごく幼少期に我が子を見ていて「これはすごいな」と思うものがあれば、それは才能だということです。
その力は何の努力もなしに元々備わっているものなので、後から努力によって身につけた人にはなかなか及ぶことができません。
ただ、才能があればそれだけで何かの分野で成功できるというわけではなく、それを日々磨いていくことが必要ですよね。
元々与えられている才能を更に磨いていくことによって、才能を活かして生きることが実現するのではないでしょうか。
私が幼い頃の息子を見ていて気づいた息子の才能は、
・論理的思考力
・お話を考える想像力
の2つでした。
そして当時は気づかなかったのですが、後から思い返してみると小さな頃から表れていた才能がありました。
・集中力
・記憶力
この2つは「自分にとって興味があるもの」に向かう時だけ発揮されるので気づかなかったんですね。
親がハッキリと気づける才能もあれば、親だからこそ、当たり前に思っていてなかなか気づかない才能もあると思います。
息子の集中力に関しては、3歳ごろに習っていた英語の先生から指摘されて初めて意識した記憶があります。
私が認識していた息子の「論理的思考力」と「お話を考える想像力」という2つの才能を伸ばすためにしてきたことを書いていきます。
論理的思考力が育っていく過程でしてきたこと
息子が2歳ごろから特別に大好きだった玩具の1つが、くもんのくみくみスロープです。
何年にもわたって毎日のように遊んでいた記憶があります。
似たような玩具で、藤井聡太八冠が幼児期に遊んでいたと言われているキュボロがありますね。
(我が家では高価なので買えませんでしたが・・・)
くもんのくみくみスロープは、2歳のころにはまだ自分で組み立てることができなかったため、息子にどのように繋ぐか考えてもらい私が組み立てていました。
来る日も来る日も何時間もくみくみスロープを組み立て、ぐったりしていた記憶が蘇ります・・・。
繰り返し繰り返し遊ぶことで、「こう繋ぐとこっちにボールが転がる。あっちに転がすにはどう繋げればいいか?」というふうに自然と論理的に考える力がついていったように思います。
3歳以降には迷路が大好きになって、本当にたくさんやりました。
迷路も、ちょうどいい難易度のものがあれば何時間でも集中してやっていました。
こうして育てていった論理的思考力が、5歳で将棋に繋がりました。
将棋は、論理的思考力をフルに使って、自分のキャラクターたち(将棋の駒)を闘わせるゲームなので、頭を使うことと戦うことが大好きな息子がのめり込んでいくのは必然だったんですね。
将棋で必要になる「先の手を読む力」は、確実に「くみくみスロープ」→「大量の迷路」という流れで培われていったと思っています。
今は将棋道場(そこに集まってきた方と対局できる場所)に行くと一日中将棋を指しているので、集中力も確実に磨きがかかっています。
息子の頭の中にある「お話」をアウトプットするため取り組んできたこと
息子の頭の中に常に流れている「戦いのストーリー」を想像する力は、すでに2歳ごろからそこにありましたが、それを他者が理解できる形でアウトプットできなければ具体的に才能を活かすことにはなりません。
私の中では息子の最大の才能はこの「お話をイメージする力」だと思っていますが、アウトプットさせて表現することは中々容易ではありません。
まず息子は絵を描くことに全く興味がありません。これまでの9年間で絵を描いたことは片手で数えられるほどです。
イメージを描いて表現する、という手段は息子には合わなそうです。
小説を書くという取り組みも、書字の練習の一環としてやってきましたが、やはり「文字を書く」という作業が苦手なので自らどんどん書き進めるというふうにはいきません。
そこで他の表現方法としてやってきたことの一つがプログラミングです。
6歳のときにはビスケットというアプリケーションを使ったプログラミングの教室に通っていました。
ビスケットは文字を使わないプログラミングツールなので、幼稚園のお子さんからでも感覚的に操作することができます。
7歳のころには、当時大好きだったマインクラフトの世界でプログラミングで建築物などを構築する「マイクラッチ」というプログラミングソフトを使って、文字でのプログラミングを学んでいました。
8歳からはスクラッチで半年間ほど色々なゲーム、アニメーションを作り、ざっくりと「プログラミング」の概念を掴んだところで、その後はUnityという本格的なゲーム開発環境でゲームを作るようになっています。
息子が将来プログラミングに関わることを仕事にするかはわかりませんが、自分のイマジネーションをアウトプットする手段としてプログラミングスキルを持っていれば、将来そこを起点として表現方法が広がっていく可能性があると思っています。
イマジネーションを表現するための手段はたくさんあって、それらを組み合わせて何かを創造することもできるということを感覚的に知っていてくれれば、それだけでも十分に意味があります。
プログラミング以外では、
・アナログで様々なボードゲーム作り
・MCreatorというソフトウェアでマインクラフトのMOD作り
なども取り組んでいました。
一時期は本当にマインクラフトにハマっていたので、そこから発展させられないかなとすごく頭をひねらせていました。
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